メー ルマガジン「ベトナム株情報」
VOL.208
2012.12.25
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CONTENTS
01. 証券会社設立・運営の強化に向けた通達第210号の注目ポイントとは
02. 週間☆アクセス数上位ランキング!
特集(2012年12月17日~2012年12月23日)
03. 噂のうわさ話
ベトインバンク[CTG]
04. サイゴン・街角風景
「サイゴンのクリスマス」
01. 証券会社設立・運営の強化に向けた通達第210号の注目ポイントとは
証券会社の設立・運営に関する財政省の通達第210号/2012/TT-BTCが
2013年1月15日に施行される。21日付カフェエフが報じた。
同通達の注目ポイントは以下の通り。
1、設立
+株式会社及び出資者2名以上の有限会社の場合、機関投資家となる創立株主は2社以上。
このうち、1社は商業銀行或いは、保険会社、海外機関でなければならない。
+出資者1名だけの有限会社の場合、出資者は商業銀行か保険会社でなければならない。
+創立株主らの出資率は65%以上、このうち、商業銀行・保険会社・海外組織の出資率は
30%以上でなければならない。
+証券会社は新規設立の証券会社に出資してはならない。
2、運営
証券会社は本社・店舗など業務用の不動産を購入する場合を除き、
不動産投資を行ってはいけない。間接的か直接的の形式を問わず上場企業の流通株式の20%以上、
未上場企業の流通株式数の15%以上を保有してはならない。
但し、証券会社の子会社であるファンド運用会社は上場企業の流通株式数の20%異常を
保有することが認められる。未上場企業の場合は従来通り流通株式数の15%以上を
保有してはならない。
顧客の要求に応じて端数株を購入する場合を除き、間接的か直接的の方法を
問わず親会社の株式を購入してはならない。また、他の証券会社の資本金5.0%以上を
保有してならない。
このほか、証券会社の株主資本負債比率(DER)は300%(現行:600%)を上回ってはならない。
負債は、◇顧客からの預かり資産、◇福祉賞与準備金、◇顧客向け損売買賞準備金を
含まないものに定義される。
証券会社各社は通達施行後の1年間で上記で規定された比率を確保しなければならない。
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02. 週間☆アクセス数上位ランキング!
(2012年12月17日~2012年12月23日)
このコーナーでは、前週のベトナム株情報(www.viet-kabu.com)の
アクセス数の多かった記事を紹介いたします。
1 位 ホアン・アイン・ザーライ、ヤンゴンで複合商業区案件を展開へ
[2012/12/20 11:19 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/121219054920.html
ホアン・アイン・ザーライ[HAG]は
ミャンマーの首都ネピドーで18日、ミャンマーのホテル観光総局と、
複合商業区「ホアン・アイン・ザーライ・ミャンマーセンター」建設案件の
BOT契約(建設・運営・譲渡)及び土地借用に関する契約を締結した。
19日付バオモイが報じた。
同社によると、同案件はヤンゴン市の中心部に建設し、面積は8ヘクタール。
投資総額3億ドル(約252億円)。同案件は2期に分けて実施し、第1期では商業施設、
5つ星ホテル、賃貸オフィスを建設。第2期では、マンションとオフィスを建設する。
実施期間は6~7年の見通し。
同社のドアン・グエン・ドゥック社長によると、具体的な着工時期は未定だが、
2013年中の着工を予定しているという。民主化が進むミャンマーでは、
海外からの投資が認められたばかりで、同国の不動産市場は海外投資家の注目を
集めている。潜在的市場としての期待は高く、最近では、米国のオバマ大統領など、
各国の首脳が訪問している。
<ホアン・アイン・ザーライ株式会社の分野別子会社の展開状況>
分野 | 子会社の数 |
不動産 | 15社 |
エネルギー | 6社 |
ゴム樹 | 17社 |
鉱産開発 | 5社 |
木材生産 | 2社 |
建設 | 7社 |
合計 | 52社 |
2 位 公安省、ベトインバンク元幹部を詐欺・資産横領罪で追訴請求
[2012/12/17 17:54 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/121217015151.html
公安省は、「国家経済管理規定を意図的に違反する行為」を
働いたとして起訴中のベトインバンク[CTG]ホーチミン市ディエンビエンフー出張所の元所長、
フイン・ティ・フエン・ニュ女史を含む同行の幹部及び共犯者ら17人に対し、
詐欺・資産横領罪などで追訴するよう、最高人民検察に要請した。
15日付ベトストックが報じた。
ニュ被告らは2007年、複数の金融機関・企業・個人から資金を借り入れ、
不動産及び証券に投資したが、その後、多額の損失を抱えたため、
借入金の返済が出来なくなった。これを返済するため、被告らはCTGの印鑑などを
偽造し、CTG名義で複数の金融機関・企業などから資金を調達し、
合計4兆ドン(約161億円)を横領した。
被害を受けた金融機関としては、◇アジアコマーシャル銀行[ACB]、
◇マリタイムバンク(MSB)、◇ティエンフォンバンク、◇ナムべト商業株式銀行[NVB]などの
名前が挙がっている。このうち、最も大きな被害を受けたのはACBで、
被害総額は7000億ドン(約28億3400万円)に上るという。
当局によると、ACBは2010年5月から2011年11月にかけて、
自行幹部の名義でCTGを含む全国の商業銀行29行に、36兆3220億ドン(約 1470億円)を
年利11.2~27.0%で、7100万ドル(約59億6400万円)を年利3.0~6.0%で預金し、
これにより1兆6390 億ドン(約66億円)と130万ドル(約1億0900万円)の利息を得ていた。
これらの預金金利はベトナム国家銀行(中央銀行)が定める上限預金金利を大きく上回っており、
その預金の一部をニュ被告らが横領したとされている。
公安省はACBの行為は中央銀行の規定に著しく違反し、
国の金融市場を混乱させたとして、ACBの創業者グエン・ドゥック・キエン氏、
元頭取リー・スアン・ハイ氏、元会長チャン・スアン・ザー氏を含む6人の上級幹部を起訴した。
ACBはニュ被告らが起こした横領事件の被害者という側面もあるが、
同省は上記のACB上級幹部が引き起こした事件を、
これとは別の事件として捜査を進めている。
3 位 FPT情報通信、年初11か月の売上高は21兆8560億ドン
[2012/12/19 16:33 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/121219010805.html
FPT情報通信[FPT]は2012年年初11か月の業績を公表した。
詳細は以下の通り。18日付NHDマネーが報じた。
項目 | 年初11か月の業績 |
売上高 | 21兆8560億ドン(約888億4600万円) |
税引前利益 | 2兆1490億ドン(約86億3400万円) |
税引後利益(単独) | 1兆3640億ドン(約54億7800万円) |
1株当たり利益(単独) | 5019ドン(約20円) |
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(2012年12月25日 発行ベトナム株通信 第1847号)
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CTGは貸付残高の伸び悩みと貸倒引当金の増加を理由に、
2012年業績見通しを下方に修正することを株主総会に提案しているが、
決議はまだなされていない。
2012年業績見通し
・税引前利益:6兆0002億ドン(約243億円、前年比▲28.5%減)
・1株利益(EPS):1456ドン
・株価収益率(PER):13.4倍
・株価純資産倍率(PBR):1.66倍
2013年業績見通し
・税引前利益:6兆2805ドン(約255億円、前年比+4.6%増)
・株価収益率(PER):12.8倍
・株価純資産倍率(PBR):1.49倍
なお、銀行業界の株価は数年後には上昇していくとの見通しから、
PERよりも資金流動性、貸倒引当金、貸付成長率などを株式の評価根拠としている。
CTGが抱えている国営企業への貸付額及び国営企業の社債は数年後に
同行の不良債権になると見込まれるものがある。しかし、ブランド的には大手銀行であり、
リテールバンキング業務の展開において将来性があるため、保有継続との評価を堅持する。
三菱東京UFJ銀行がCTGの株式20%を取得すべく、
2013年上半期に7億2500万ドル(約609億円)を投資すると聞いている。
つまり、2万8813ドン/株の株価で5億2400万株を購入する計算になる。
CTGの2012年末時点での予想1株株主資本(BPS)は1万1768ドンで、
上記の三菱東京UFJ銀行の購入価格を基に計算すると、
株価純資産倍率(PBR)は2.4倍(銀行業界全体の平均:1.4倍)となり割高な水準である。
しかしCTGに聞いてみたところ、CTGは三菱東京UFJに新株を発行するため、
実際の発行価格は2万3068ドン、PBRは1.96倍になる。この発行価格は時価より24%高い。
三菱東京UFJへの株式発行を準備するために、CTGは外国人保有率を
通常の30%から12.79%に制限しなおすことを発表した。
CTGにおける外国人保有率は現在既に12.79%になっているため、
外国人が取引所でCTG株を購入することは難しくなったといえる。
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04.サイゴン・街角風景
毎週、ベトナムのほのぼの写真をお届けいたします。
今週は「サイゴンのクリスマス」です。
メリークリスマス!!
本日はサイゴン中心に輝くイルミネーションをお届けします。
まずは、旧大統領官邸前のLe Duan通りから。
菅笠をモチーフにした電飾が並んでいます。
歩道にはこちら、バーガーキング。
今年、次々と新店舗開店が続きました。
そしてサイゴンの銀座通り、ドンコイ通り
お花のゲートが続きます。
そして街一番の大きなショッピングセンター、
Vincom Centerへ。
建物の前にはサッポロのビールツリー
ベトナム初の日系ビール会社サッポロベトナムは
2012年には本格的に製造を開始し街の至る所に看板広告、
そしてキャンペンガールにプロモーション活動にと
ベトナムでの存在感を一気に深めました。
観光客で賑わうレ・ロイ通りとグエン・フエ通りの交差点
人混みにまじって、天秤棒や自転車の移動露天商が
うろうろしていました。
今年のベトナム株情報メールマガジンはこれで最後です。
2013年も引き続き、ベトナム株情報をどうぞよろしくお願いいたします。
皆様どうぞよいお年をお迎えくださいませ。
(photo by ongbatman)
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今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベ トナム株情報」をよろしくお願いいたします。
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